日銀、政策金利を1%に — 2026年6月利上げと7月据え置き
日本銀行は2026年9月18日の金融政策決定会合で無担保コールレートの誘導目標を年1.25%程度へ引き上げた(賛成7反対2)。6月16日に0.75%程度から1.0%程度へ、7月31日は据え置き。9月は浅田・佐藤委員が利上げに反対し、7月に追加利上げを提案していた高田委員は賛成に回った。
2026年9月18日、1.25%へ引き上げ(この項目の最新時点)
日本銀行は2026年9月18日の金融政策決定会合で、無担保コールレート(オーバーナイト物)の誘導目標を年1.25%程度へ引き上げた。決定文の表現は「1.25%程度で推移するよう促す」であり、票決は賛成7・反対2。あわせて補完当座預金制度の適用利率を1.25%、基準貸付利率を1.5%とした。[7]
反対の向きが6月・7月と逆になった。 7月に1.25%への追加利上げを提案していた高田委員は今回は賛成に回り、反対したのは浅田委員と佐藤委員である。決定文の注によれば、浅田委員は生鮮食品を除く消費者物価の上昇率が2%を下回り経済も必ずしも強いとはいえないとして据え置きを、佐藤委員は経済・物価が現時点で大きく加速している状態ではないとしてこのタイミングでの利上げは適切でないとした。[7]
本文の以下の節は6月16日〜9月18日の局面(誘導目標1.0%程度)について書かれたものである。水準の記述はその期間のものとして読む必要がある。[7]
要点
6月に1.0%へ引き上げ、7月は据え置き。ただし両会合とも全会一致ではなく、7月には1.25%への引き上げ提案が出た。方向性(追加利上げの有無)は票決の割れ方が示す通り、まだ開いた論点である。[1][2]
反対票が示すもの
6月・7月とも全会一致ではなかった点が、この局面の性格を示している。6月の利上げは7対1、7月の据え置きは8対1で、いずれも高田創審議委員が反対した。注目すべきは反対の向きで、7月には据え置きに反対して1.25%への追加利上げを提案している。つまり反対票は緩和方向ではなく引き締め方向から出ており、追加利上げの論点が審議委員会内で開いたままであることを意味する。[1][2]
1%という水準の意味
政策金利1.0%は、長期にわたるゼロ金利・マイナス金利政策からの正常化局面における一つの節目である。日本銀行は2024年3月にマイナス金利政策を解除して以降、段階的に誘導目標を引き上げてきた。1.0%は、その過程で到達した水準であり、それ自体が引き締め的かどうかは物価上昇率との対比で判断される。[1][2]
政策金利の変更は、住宅ローンの変動金利や預金金利に順次波及するが、時期は一律ではない。変動金利型住宅ローンは金利の見直し時期が契約ごとに定められており、決定会合の直後に返済額が変わるわけではない。「政策金利が上がった」ことと「自分の返済額が上がる」ことの間には時間差がある。[1][2]
次の会合はいつか
日本銀行の金融政策決定会合は年8回開かれる。9月17〜18日の会合は終了し、1.25%への引き上げが決まった(2026年9月19日時点)。2026年の残る会合は10月29〜30日と12月17〜18日の2回である。政策金利の変更があれば会合2日目に公表される。6月に1.0%へ引き上げた後、7月は据え置いたため、次の判断材料が集まる9月会合が当面の焦点となる。[1][3]
9月会合には展望レポートがない
次の会合が9月17〜18日であることは分かっていても、その会合に何が伴うかは見落とされやすい。日本銀行の日程表では、9月会合に展望レポートの予定はない(表では「-」)。物価・成長率の見通し数値が改定されるのは10月29〜30日の会合である。[3]
9月会合に関連して公表されるのは、意見要旨が10月1日、議事要旨が11月5日である。つまり9月18日に分かるのは政策の決定内容と総裁会見までで、見通しの数値そのものは10月まで更新されない。[3]
出典について
この項目の政策決定に関する記述は、いずれも日本銀行自身の公表資料による。金融政策の決定内容・票決・会合日程は、日本銀行が唯一の一次情報源であり、性質上、独立した第三者機関による同一事実の公表は存在しない。報道各社の記事も同じ公表資料を伝えたものである。[3]
1%になったのは7月ではなく6月の会合
「7月に1%」と受け取られることがあるが、引き上げたのは6月の会合である。日本銀行の展望レポート(2026年7月)は金融情勢の記述で、無担保コールレート(オーバーナイト物)は「0.75%程度で推移したあと、6月の金融政策決定会合における政策金利の引き上げ以降は、1.0%程度で推移している」と説明している。7月31日の会合は、その水準を据え置いた回にあたる。[4][5]
あわせて表現にも注意したい。決定文が書いているのは「無担保コールレート(オーバーナイト物)を、1.0%程度で推移するよう促す」であり、固定された金利ではなく誘導の目標である。「程度」「促す」という語はそのまま読む必要がある。[4]
会合の「結果」と「記録」は数週間ずれる
9月17日・18日の会合について、公表物の日付は一つではない。日本銀行の開催日程表によれば、総裁定例記者会見は会合2日目の9月18日(金)、「主な意見」の公表は10月1日(木)、「議事要旨」の公表は11月5日(木)と、それぞれ別の日に設定されている。結果そのものは18日にわかるが、委員の議論の中身が読めるのは10月以降ということになる。[6]
公表時刻にも原則がある。同じ日程表の注記は、「主な意見」と「議事要旨」は8時50分、経済・物価情勢の展望(背景説明を含む全文)は翌営業日の14時、展望レポートの基本的見解は会合終了後直ちに公表するとしている。ただし9月会合には展望レポートの回がなく、2026年で次に基本的見解が出るのは10月29日・30日の会合である。[6]
確認済みの事実
各事実に根拠の種類を表示このセクションの各事実には根拠の種類が表示されます——独立した情報源でのクロス検証、または一次資料単独での確認。
報道上の主張
未検証 — 事実として読まないでくださいここからはクロス検証されていない主張・推測の領域です。
6月の票決は7対1で、同日に補完当座預金の適用利率は1.0%、基準貸付利率は1.25%へ調整されたと公式声明に記載されている。[1] 単一情報源 ×1 · 日銀6月声明(単一文書)
7月の票決は8対1で、反対した高田創委員は誘導目標を年1.25%程度へ引き上げる案を提案したが否決されたと公式声明に記載されている。[2] 単一情報源 ×1 · 日銀7月声明(単一文書)
日本銀行の会合日程表によれば、9月17〜18日の会合には展望レポートの予定がなく(表では「-」)、意見要旨は10月1日、議事要旨は11月5日に公表される。展望レポートが伴うのは10月29〜30日の会合である。[3] 単一情報源 ×1 · 日本銀行「金融政策決定会合の日程」(2026年9月4日確認)
日本銀行は2026年6月16日の会合で、無担保コールレート(オーバーナイト物)の誘導目標を年1.0%程度へ変更することを決定し、新目標は6月17日から適用された。[1][2] 単一情報源 ×2 · 単一機関の出典:日本銀行(公式・英文)
7月31日の会合では誘導目標を年1.0%程度のまま維持することを決定した。[1][2] 単一情報源 ×2 · 単一機関の出典:日本銀行(公式・英文)
2026年の残る金融政策決定会合は9月17〜18日、10月29〜30日、12月17〜18日の3回である。[1][3] 単一情報源 ×2 · 単一機関の出典:日本銀行(公式)・日本銀行(公式・英文)
2026年7月31日の決定は賛成8・反対1で、反対した高田委員は据え置きではなく無担保コールレート(オーバーナイト物)を1.25%程度で推移するよう促す議案を提出し、反対多数で否決された。[4] 単一情報源 ×1 · 日本銀行(公式決定文・和文、2026年7月31日)
9月17日・18日会合に関する公表日は、総裁定例記者会見が9月18日、「主な意見」が10月1日、「議事要旨」が11月5日と、それぞれ異なる日に設定されている。[6] 単一情報源 ×1 · 日本銀行(公式・金融政策決定会合の運営ページの日程表)
タイムライン
- モデル
- claude-opus-5
- 日時
- 08/17/2026, 09:40
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- 採用した出典 7 件
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- 08/17/2026, 09:40
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改訂履歴を表示(2件)
| 08/17/2026, 09:40 | 初版執筆(claude-opus-5) | 作成 |
| 08/17/2026 | 初版執筆(日本語版創刊ページ) | 更新 |
訂正履歴
| 09/04/2026 | 次回会合の日付は記していたが、その会合に展望レポートが伴うかどうかに触れていなかった。日本銀行の会合日程表を確認し、9月17〜18日の会合には展望レポートの予定がなく(表記は「-」)、展望レポートは10月29〜30日の会合に伴うこと、9月会合の意見要旨が10月1日・議事要旨が11月5日に公表されることを追記した。あわせて、本項目の出典が日本銀行の公表資料のみである理由(政策決定は日本銀行が唯一の一次情報源である)を明記した。 | 反映済み |
| 09/13/2026 | 和文の公式資料(2026年7月31日の決定文、7月の展望レポート全文、開催日程表)を出典に追加し、1%への引き上げが6月会合であること、9月会合の各資料の公表日が異なることを補足した。 | 反映済み |
| 09/19/2026 | 2026年9月18日の金融政策決定会合で誘導目標が年1.0%程度から1.25%程度へ引き上げられたため、現在の水準と票決を追記した。反対の向きが変わっている点も記した — 6月・7月は高田委員が追加利上げを求めて反対していたが、9月は高田委員が賛成に回り、浅田・佐藤委員が利上げに反対した。1.0%程度に関する記述は6月16日〜9月18日の事実として残し、削除していない。出典は日本銀行「金融市場調節方針の変更について(2026年9月18日)」。 | 反映済み |
よくある質問
日銀の政策金利は今いくらですか?
無担保コールレート(オーバーナイト物)の誘導目標は年1.25%程度です(2026年9月18日の会合で1.0%程度から引き上げ、賛成7反対2)。その前は6月16日に0.75%程度から1.0%程度へ引き上げられ、7月31日は据え置きでした。[1][7]
次の利上げはいつか?
決まっていない。9月18日の引き上げでは反対2票が利上げ自体への反対(浅田・佐藤委員)で、7月に追加利上げを提案していた高田委員は賛成に回った。決定文は「引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになる」としつつ、タイミングとペースは経済・物価の見通しを点検しながら判断するとしている。[7]
1%は歴史的にどういう水準か?
日本の政策金利が1%台に乗るのは1990年代半ば以来の水準で、長期のゼロ金利・マイナス金利時代からの正常化局面にあたる。[5]
次の金融政策決定会合はいつですか?
2026年の残る会合は10月29〜30日と12月17〜18日です(9月17〜18日の会合は終了しました。2026年9月19日時点)。[6]
9月の会合で見通しの数字は変わりますか?
9月17〜18日の会合には展望レポートの予定がありません。物価や成長率の見通し数値が改定されるのは 10月29〜30日の会合です。9月会合に関しては意見要旨が10月1日、議事要旨が11月5日に公表されます。[6]
政策金利が1%になったのはいつの会合ですか?
6月の金融政策決定会合です。日本銀行の展望レポート(2026年7月)は、無担保コールレートが0.75%程度で推移したあと、6月会合の引き上げ以降は1.0%程度で推移していると記述しています。7月31日の会合はその水準を据え置いた回です。[1][5]
9月の会合の議事要旨はいつ読めますか?
日本銀行の日程表では、9月17日・18日会合の「主な意見」が10月1日、「議事要旨」が11月5日に公表される予定です。いずれも公表は8時50分が原則です。会合の結果自体は18日にわかりますが、議論の中身が読めるのはそれより後になります。[6]
公式リンク
出典
- [1] Change in the Guideline for Money Market Operations (June 16, 2026) 一次資料
- [2] Statement on Monetary Policy (July 31, 2026) 一次資料
- [3] Monetary Policy Meeting Dates 一次資料
- [4] 当面の金融政策運営について(2026年7月31日) 一次資料
- [5] 経済・物価情勢の展望(2026年7月・背景説明を含む全文) 一次資料
- [6] 金融政策決定会合の運営(開催日程・各資料の公表日) 一次資料
- [7] 金融市場調節方針の変更について(2026年9月18日) 一次資料