鉱工業指数の読み方 — 生産・出荷・在庫・在庫率、基準年と季節調整、速報と確報、製造工業生産予測指数と補正値、基調判断(2026年8月分確報の数値つき)
経済産業省の鉱工業指数は、鉱工業の生産・出荷・在庫・在庫率を2020年=100の指数で示す。前月比は季節調整済指数、前年比は原指数で見る。2026年8月分の確報(10月15日)で生産は101.9、前月比2.4%低下と、速報(102.6、1.7%低下)から下方修正された。基調判断は速報時に「一進一退」で据え置き。
数字 — 2026年8月分(確報)
時点:2026年8月分。確報2026年10月15日、速報2026年9月30日(経済産業省)。一次資料:「2026年8月の鉱工業(生産・出荷・在庫)指数の動向(確報)」(出典1)と同(速報)(出典2)。[1][3]
| 項目(季節調整済指数、2020年=100) | 前月:2026年7月 | 今月:2026年8月(確報) | 前月比 |
|---|---|---|---|
| 生産 | 104.4 | 101.9 | ▲2.4% |
| 出荷 | 103.4 | 100.4 | ▲2.9% |
| 在庫 | 98.1 | 97.5 | ▲0.6% |
| 在庫率 | 104.5 | 106.3 | 1.7% |
| 2026年8月分 | 速報(9月30日) | 確報(10月15日) | 差 |
|---|---|---|---|
| 生産 季節調整済指数 | 102.6 | 101.9 | ▲0.7 |
| 生産 前月比 | ▲1.7% | ▲2.4% | ▲0.7%ポイント |
| 生産 原指数の前年同月比 | 3.4% | 2.7% | ▲0.7%ポイント |
| 出荷 前月比 | ▲2.5% | ▲2.9% | ▲0.4%ポイント |
| 在庫 前月比 | ▲0.5% | ▲0.6% | ▲0.1%ポイント |
| 在庫率 前月比 | 1.7% | 1.7% | 変わらず |
| 項目 | 系列 | 値 |
|---|---|---|
| 9月見込み(前月比) | 製造工業生産予測指数(9月調査、季節調整済) | 3.2% |
| 10月見込み(前月比) | 製造工業生産予測指数(9月調査、季節調整済) | 3.1% |
| 8月の実現率 | 製造工業生産予測指数の調査回どうしの比較(8月調査の8月見込み→9月調査の8月実績) | ▲8.8% |
| 9月の予測修正率 | 製造工業生産予測指数の調査回どうしの比較(8月調査の9月見込み→9月調査の9月見込み) | ▲1.8% |
| 9月の生産実績の見通し(前月比) | 経済産業省が9月の生産計画を補正した試算(予測指数そのものではない) | 1.6% |
・生産は101.9で前月比2.4%低下(確報)、2か月連続の低下。 ・確報は速報(1.7%低下)から下方修正された。 ・基調判断は「一進一退」で据え置き。9月の生産計画は3.2%上昇だが、補正後の見通しは1.6%上昇。[1][2][4]
表の読み方:指数は2020年=100の季節調整済指数で、前月比は経済産業省の公表値。差は本ページの計算。7月は確報時点の値。予測指数は製造工業の186品目による別の指数で、鉱工業指数とは水準が異なる。[1][6]
用語:「生産指数:鉱工業生産活動の全体的な水準の推移を示します」 「出荷指数:生産活動によって産出された製品の出荷動向を総合的に表すことにより、鉱工業製品に対する需要動向を観察します」 「在庫指数:生産活動によって産出された製品が出荷されずに生産者の段階に残っている在庫の動きを示します」 「在庫率指数:在庫とその出荷の比率の推移をみることにより、生産活動により産出された製品の需給状況を示します」[5]
生産・出荷・在庫・在庫率
統計の目的は、「鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在庫に係る諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備の生産能力の動向の把握を行うことを目的としています。」[5]
生産・出荷指数は408品目、在庫指数は291品目、在庫率指数は283品目で作成する。在庫率は品目ごとの在庫量/出荷量を指数化して加重平均したもの。[5]
2026年8月(確報)は、生産101.9、出荷100.4、在庫97.5がいずれも前月比で低下し、在庫率は106.3で1.7%上昇した。[1]
基準年と季節調整
指数は品目別の指数を基準年のウェイトで加重平均するラスパイレス算式で、基準年は西暦末尾が0、5の年ごとに更新される(現行は2020年基準)。基準年について、「基準年が変われば基準となる値も変わるため、異なる基準の指数値がともに100であっても、同じ生産量ではないことに注意が必要です。」[5][6]
季節調整済指数について、「季節要因が取り除かれていることから、前月や前四半期との比較はこの季節調整済指数を利用します。」 原指数について、「鉱工業指数も含め経済データは季節的な変動を含む場合が多いため、原指数で動向をみる場合には前年比が主に使用されます。」[6]
統計の概要によると、生産・出荷指数と在庫率指数は季節要因に加え曜日・うるう年要因、祝祭日要因も調整し、在庫指数は季節要因のみを調整する。季節指数利用上の注意は、「鉱工業指数における季節調整は、米国センサス局の X-12-ARIMA(version0.3)を用いている。」とし、季節調整済指数系列は季節要因に加え、曜日・祝祭日要因(在庫指数は当該調整なし、稼働率指数は曜日要因のみ)によっても調整されると記している。[5][8]
年間補正について、「鉱工業指数では年1回、昨年1年分の毎月の公表後に判明した基礎データにおける報告値の修正などを反映させ、併せて再作成した原指数から季節指数を算出し、該当年の季節調整済指数を確定させています。」[6][7]
速報と確報
速報は翌月末頃の8時50分、確報はその約半月後の13時30分に公表される(公表予定)。データファイルで年月の左にPが表示されている場合は速報値。[6][9]
8月分について確報は、「確報と速報を比べると、生産、出荷、在庫は下方修正、在庫率は変わらずであった。生産の下方修正は、医薬品、リチウムイオン蓄電池等による。」としている。[1]
生産は速報102.6(前月比▲1.7%)から確報101.9(同▲2.4%)へ、原指数の前年同月比は3.4%から2.7%へ改訂された。[1][2]
製造工業生産予測指数と補正値
「また、速報公表時に同時に公表される製造工業生産予測指数は、生産計画をもとに先行き2か月の動向を把握できます。」 予測指数は製造工業の主要186品目について企業の生産計画を調べるもので、鉱工業指数の体系には含まれない。[5]
2026年9月調査では、「9月調査によると、9月は前月比3.2%の上昇、10月は同3.1%の上昇であった。」 予測指数の調査回どうしを比べた8月の実現率は▲8.8%、9月の予測修正率は▲1.8%で、いずれも鉱工業生産指数の前月比ではない。[2]
Q&Aは、「また、予測指数は生産計画を調査していますが、生産計画は生産実績よりも上振れした値となっていることが多いことも、変動が異なる要因となります。」「これについては、予測指数の生産計画に含まれるバイアスを補正した先行き試算値を、速報公表時に参考として出しています。」としている。8月分の速報日の解説では、「生産計画は、生産実績よりも上振れする傾向があります。」「9月の生産計画について、生産実績との間で生じるズレを統計的に補正すると、9月の生産実績の見通しは、前月比1.6%と上昇する見込みです。」[4][7]
基調判断
速報の概況は「生産は一進一退」と見出しを付け、「製造工業生産予測調査によると、9月、10月ともに上昇を予測している。」「総じてみれば、生産は一進一退で推移している。」とした。[2]
経済産業省は、8月の生産の基調判断を一進一退に据え置いた。基調判断は速報の公表時に示されている。[4]
対にして読む — 速報と確報、計画と補正値、季節調整済と原指数
速報と確報:8月の生産の前月比は速報▲1.7%、確報▲2.4%。[1][2]
計画と補正値:製造工業生産予測指数の9月見込みは前月比3.2%上昇、経済産業省がこれを補正した9月の生産実績の見通しは1.6%上昇。[2][4]
季節調整済と原指数:8月の生産は季節調整済前月比▲2.4%、原指数の前年同月比2.7%。[1]
出荷と在庫率:出荷は前月比▲2.9%、在庫率は1.7%上昇。[1]
本ページの読み
鉱工業指数は、季節調整済指数の前月比で足元の動きを、原指数の前年同月比で1年前との比較を見る。速報は確報で改訂されうること、予測指数の計画は上振れしやすく補正後の見通しを参照することを踏まえ、生産・出荷・在庫・在庫率の組み合わせで需給を読むのがよいと本ページは読む。[1][2][4][6]
次の公表
公表予定では、2026年9月分の速報(製造工業生産予測指数を含む)は2026年10月30日8時50分、確報は2026年11月16日13時30分。[9]
確認済みの事実
各事実に根拠の種類を表示このセクションの各事実には根拠の種類が表示されます——独立した情報源でのクロス検証、または一次資料単独での確認。
鉱工業指数は、鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在庫に係る諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備の生産能力の動向の把握を目的とする。生産指数は鉱工業生産活動の全体的な水準、出荷指数は需要動向、在庫指数は生産者の段階に残っている在庫の動き、在庫率指数は在庫とその出荷の比率の推移から製品の需給状況を示す。[5] 1 源 · 一次資料
生産・出荷指数の採用系列は408品目、在庫指数は291品目、在庫率指数は283品目。品目別の指数を基準年のウェイト(生産は付加価値額、出荷は出荷額)で加重平均するラスパイレス算式で、在庫率は品目ごとの在庫量/出荷量を指数化する。基準年は西暦末尾が0、5の年ごとに更新され、現行は2020年基準。[5][6] 1 源 · 一次資料
季節調整は米国センサス局のX-12-ARIMAによる。統計の概要は、生産・出荷指数と在庫率指数について季節要因に加え曜日・うるう年要因、祝祭日要因も調整し、在庫指数は月末在庫のため季節要因のみ、製造工業生産予測指数は季節要因に加え曜日・うるう年要因を調整するとしている。季節指数利用上の注意は、季節調整済指数系列は季節要因に加え曜日・祝祭日要因(在庫指数は当該調整なし、稼働率指数は曜日要因のみ)でも調整されるとしている。経済産業省は、前月や前四半期との比較は季節調整済指数を、原指数で動向をみる場合は前年比を主に使うとしている。[5][6][8] 1 源 · 一次資料
年間補正は年1回、前年1年分の公表後に判明した報告値の修正などを反映し、再作成した原指数から季節指数を算出して該当年の季節調整済指数を確定させる処理。2025年年間補正では2014年1月から2025年12月の12年間で季節指数を計算し、2026年1月以降は2025年の季節指数と2026年の曜日・祝祭日指数から計算した。[6][7][8] 1 源 · 一次資料
製造工業生産予測指数は、製造工業の主要186品目について主要企業から生産数量の前月実績、当月見込み、翌月見込みを調査して指数化したもので、速報公表時に同時に公表され、先行き2か月の動向を把握できる。鉱工業指数の体系には含まれない。実現率は前月調査の当月見込みが実績となった度合い、予測修正率は前月調査の翌月見込みが当月見込みとしてどれだけ修正されたかを示す。[5][6][7] 1 源 · 一次資料
経済産業省のQ&Aによると、生産計画は生産実績よりも上振れした値となっていることが多く、予測指数の生産計画に含まれるバイアスを補正した先行き試算値を、速報公表時に参考として出している。[7] 1 源 · 一次資料
2026年8月分確報(10月15日公表、2020年=100、季節調整済)では、生産101.9(前月比2.4%低下)、出荷100.4(2.9%低下)、在庫97.5(0.6%低下)、在庫率106.3(1.7%上昇)。原指数の前年同月比は生産2.7%、出荷1.5%、在庫−2.0%、在庫率−1.9%。7月は生産104.4、出荷103.4、在庫98.1、在庫率104.5。[1][3] 1 源 · 一次資料
同月の速報(9月30日公表)は生産102.6(前月比1.7%低下)、出荷100.8(2.5%低下)、在庫97.6(0.5%低下)、在庫率106.3(1.7%上昇)で、原指数の前年同月比は生産3.4%。経済産業省は、確報は速報と比べ生産、出荷、在庫が下方修正、在庫率は変わらずで、生産の下方修正は医薬品、リチウムイオン蓄電池等によるとしている。[1][2] 1 源 · 一次資料
速報時の概況は「生産は一進一退」で、総じてみれば生産は一進一退で推移しているとした。経済産業省は8月の生産の基調判断を一進一退に据え置いた。[2][4] 1 源 · 一次資料
製造工業生産予測調査(9月調査)では、9月は前月比3.2%の上昇、10月は同3.1%の上昇。同指数の調査回どうしの比較では、8月の実現率は▲8.8%、9月の予測修正率は▲1.8%。これらは鉱工業生産指数の前月比ではない。経済産業省は、9月の生産計画について生産実績との間で生じるズレを統計的に補正すると、9月の生産実績の見通しは前月比1.6%の上昇としている。[2][4] 1 源 · 一次資料
公表予定では、2026年9月分の速報は2026年10月30日8時50分、確報は2026年11月16日13時30分。[9] 1 源 · 一次資料
主張・解釈
事実に数えない記述 — 種類を項目ごとに表示ここからはクロス検証されていない主張・推測の領域です。
8月の生産は、速報から確報で季節調整済指数が0.7ポイント、前月比が0.7%ポイント、原指数の前年同月比も0.7%ポイント下方修正された。7月の104.4から8月の101.9への変化は約2.4%低下で、公表値と一致する。[1][2] このページの計算・解釈 · 本ページの計算
9月の生産計画(前月比3.2%上昇)と、経済産業省が補正した見通し(1.6%上昇)の差は1.6%ポイント。[2][4] このページの計算・解釈 · 本ページの計算
製造工業生産予測指数の見込みは企業の計画で、実績より上振れしやすい。計画の数字そのものより、補正後の見通しと実現率をあわせて見るのがよいと本ページは読む。予測指数の8月の実現率は▲8.8%で、8月の実績が8月調査の8月見込みを下回った。これは鉱工業生産指数の前月比(確報▲2.4%)とは別の比較である。[2][4][7] このページの計算・解釈 · 本ページの読み
8月は生産、出荷、在庫がそろって低下し、在庫率は上昇した。出荷の低下幅(2.9%)が在庫の低下幅(0.6%)より大きい月に在庫率が上昇しており、需給の動きとしてあわせて確かめるのがよいと本ページは読む。[1][5][6] このページの計算・解釈 · 本ページの読み
速報の数字は確報で改訂されることがあり、8月は生産の前月比が▲1.7%から▲2.4%に下方修正された。基調判断は速報時に示されるため、確報の結果もあわせて確かめるのがよいと本ページは読む。[1][2] このページの計算・解釈 · 本ページの読み
タイムライン
確認できなかったこと
このページが確かめようとして確かめられなかった事柄である。空白は推測で埋めない。- 基調判断の判定基準
- 補正値の具体的な算出方法
- 2026年9月分の生産指数
- モデル
- claude-opus-5
- 日時
- 10/20/2026, 09:00
- 本文文字数
- 3,343
- 出典
- 採用した出典 9 件
- モデル
- ChatGPT(ウェブで出典を照合)
- 日時
- 10/20/2026, 01:15
- 判定
- 要修正
改訂履歴を表示(3件)
| 10/20/2026, 09:00 | 初版執筆(claude-opus-5) | 作成 |
| 10/20/2026 | 初版。経済産業省の2026年8月の鉱工業指数の動向(確報・速報)、結果の概要、経済解析室ニュース、統計の概要、利用上の注意・用語、Q&A、季節指数利用上の注意、公表予定をもとに作成した。速報と確報の差、計画と補正値の差は本ページの計算。 | 更新 |
| 10/20/2026 | 季節調整で調整する要因を、統計の概要(曜日・うるう年要因、祝祭日要因)と季節指数利用上の注意(曜日・祝祭日要因)のそれぞれの表記で示した。製造工業生産予測指数の見込み、実現率・予測修正率、補正後の生産実績の見通しを別の系列として表と本文で区別し、実現率が鉱工業生産指数の前月比ではないことを明記した。 | 更新 |
よくある質問
次の鉱工業指数はいつ公表されますか。
2026年9月分の速報は2026年10月30日8時50分、確報は11月16日13時30分の予定です。[9]
前月比と前年同月比はどちらを見ればよいですか。
前月や前四半期との比較は季節調整済指数、原指数で動向を見る場合は前年比を主に使います。[6]
製造工業生産予測指数の補正値とは何ですか。
企業の生産計画は実績より上振れしやすいため、経済産業省がそのズレを統計的に補正した先行きの試算値で、製造工業生産予測指数の見込みや実現率とは別の数字です。9月は予測指数の見込みが前月比3.2%上昇に対し、補正後の生産実績の見通しは1.6%上昇でした。[2][4][7]
速報と確報で数字が変わるのはなぜですか。
確報では基礎データが追加・修正されます。8月は生産、出荷、在庫が下方修正され、生産の下方修正は医薬品、リチウムイオン蓄電池等によるとされています。[1]
公式リンク
出典
- [1] 2026年8月の鉱工業(生産・出荷・在庫)指数の動向(確報) 一次資料
- [2] 2026年8月の鉱工業(生産・出荷・在庫)指数の動向(速報) 一次資料
- [3] 鉱工業指数 結果の概要【2026年8月分】 一次資料
- [4] 経済解析室ニュース:8月の鉱工業生産 一次資料
- [5] 鉱工業指数 統計の概要 一次資料
- [6] 鉱工業指数 利用上の注意、用語 一次資料
- [7] 鉱工業指数 Q&A 一次資料
- [8] 季節指数利用上の注意 一次資料
- [9] 鉱工業指数 公表予定 一次資料