RMTと課金代行 — 掲載事例の罪名はRMTそのものではない、課金代行を依頼した側も検挙されている
CESA・JOGA合同ワーキンググループがRMT啓発サイトを2026年9月9日に公開。掲載された検挙事例の罪名はRMT自体ではなく電子計算機使用詐欺や不正アクセス禁止法違反などで、課金代行を依頼した側も検挙されている。
掲載事例では、RMT自体ではなく別の違反が検挙の対象になっている
RMT(リアルマネートレード)とは、オンラインゲーム会社が禁止している方法で、アカウント、キャラクター、アイテム、ゲーム内仮想通貨などを現実の通貨で売買することを指す。啓発サイトは、RMT行為は利用規約違反であり、違法な手段が使われていた場合は犯罪行為となり警察に逮捕されることもあると説明している。RMTを直接禁じる法律があるかどうかについて、本ページは法令を確認していない。[2]
掲載事例ではRMTそのものではなく、別の違反・詐欺行為が検挙の対象となっている。啓発サイトが警察と連携して掲載している事例の罪名は、商標法違反、電子計算機使用詐欺、不正アクセス禁止法違反、組織犯罪処罰法違反、犯罪収益移転防止法違反である。登録商標であるゲームタイトルを無断使用してRMTサイトを運営した例、偽サイトへ誘導してIDとパスワードを盗んだ例、不正に入手したクレジットカード情報でチャージした例などが挙げられている。つまり取引を成立させる手段の部分が、それぞれ別の犯罪に該当している。[2]
依頼した側も検挙されている
売る側だけが危ないと理解しがちだが、掲載事例には依頼した側の検挙も含まれている。2024年6月から2025年7月にかけて、RMTサイトを通じて課金代行を依頼し、実売価格より安価にゲーム内通貨を入手した20〜60代の男女計12人が電子計算機使用詐欺で検挙された。[2]
さらに、依頼した結果としてアカウント自体を失う流れも示されている。代行業者が不正な購入情報を送信したり不正なクレジットカード情報でチャージした事例では、不正にチャージされた依頼者のアカウントがその後利用できなくなったと記されている。安く手に入れたはずのものが残らないということである。[2]
警察庁の公表資料にも課金代行に触れた事例がある
警察庁が公表した「令和8年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」は、リアルマネートレードを「オンラインゲーム内のアイテムやゲーム内通貨等と現実空間の通貨(電子マネー等を含む。)を交換する」ものと説明し、これに起因する犯罪が発生しているとしている。[4]
掲載されている事例はこうである。「仲間と共謀してゲーム会社のサーバに」「虚偽の情報を与え、不正にゲーム内通貨を取得したとして、令和6年6月、会社員の男(32歳)を電子計算機使用詐欺で逮捕した。同男は、リアルマネートレードサイトで集客し、複数の課金代行依頼者のゲームアカウントへ不正に取得したゲーム内通貨を付与し、その代金を受け取っていた。(警視庁)」[4]
啓発サイトにも「2024年8月」に32歳男性を電子計算機使用詐欺で逮捕した事例があり、12人の検挙は「上記 2024年8月の事件に関連して」のものとされている。警察庁資料の事例とは逮捕の月の記載が異なり、二つの資料からは同じ事件かどうかを判断できないため、本ページは両者を結び付けない。[2][4]
課金代行は別物という言い方を、啓発サイトは否定している
啓発サイトは「課金代行や育成代行は、RMT ではないから大丈夫」という言い方について、「これは大きな間違い」と明記している。啓発サイトは、課金代行も育成代行も利用規約違反だと説明し、違法な行為が使われていた場合は代行を依頼したプレイヤーも逮捕されるかもしれないとしている。[2]
また、RMTサイトなどで「ゲーム内通貨を安く買える」とうたう課金代行で提供されるゲーム通貨は、ゲーム運営会社が公認・提供しているものではないと説明されている。第三者に自分のIDやパスワードを教える行為についても、アカウントの盗用被害だけでなく、意図せず犯罪行為に加担して自身が法的責任を問われる恐れがあるとされる。[2]
業界ガイドラインの範囲 — 一律ではない
CESAはリアルマネートレード対策ガイドラインを定めており、加盟するサービス提供会社は利用規約等にRMTを禁止する旨を規定するとしている。ただし適用範囲は国内のスマートフォン、PC、タブレット、家庭用ゲーム機から提供されるネットワークゲームであり、制定前に既にサービス提供が開始されているゲームについてはサービス提供会社の個別の判断により対応するとされている。業界団体の文書があることと、すべてのゲームに同じ運用が及ぶことは別である。[3]
抑制の手法としては、ゲーム内トレードの相手をフレンド成立から一定時間経過した者に限定する仕組み、相手を特定せずアイテムを特定して行う匿名トレード方式、実行者の行動履歴を分析して検知する仕組みなどが例示されている。ただしこれらは「努めるものとする」という書き方であり、一律の実装義務として定められているわけではない。[3]
確認済みの事実
各事実に根拠の種類を表示このセクションの各事実には根拠の種類が表示されます——独立した情報源でのクロス検証、または一次資料単独での確認。
主張・解釈
事実に数えない記述 — 種類を項目ごとに表示ここからはクロス検証されていない主張・推測の領域です。
RMT啓発サイト「STOP!RMT!」はCESA・JOGA合同RMT啓発ワーキンググループが公開したもので、千葉県警、神奈川県警、警視庁と連携してRMTに関連する検挙事例を紹介している。[1][2] 発表主体自身の説明(一次資料)・独立検証ではない · CESA(公開のお知らせおよび啓発サイト本文)
啓発サイトが挙げる検挙事例の罪名は、商標法違反、電子計算機使用詐欺、不正アクセス禁止法違反、組織犯罪処罰法違反、犯罪収益移転防止法違反である。[2] 発表主体自身の説明(一次資料)・独立検証ではない · CESA・JOGA(STOP!RMT!掲載の検挙事例)
2024年6月から2025年7月にかけて、RMTサイトを通じて課金代行を依頼し実売価格より安価にゲーム内通貨を入手した20〜60代の男女計12人が電子計算機使用詐欺で検挙された。[2] 発表主体自身の説明(一次資料)・独立検証ではない · CESA・JOGA(STOP!RMT!掲載の検挙事例)
CESAのリアルマネートレード対策ガイドラインは適用範囲を国内のネットワークゲームとし、制定前に既にサービス提供が開始されているゲームについてはサービス提供会社の個別の判断により対応するとしている。[3] 発表主体自身の説明(一次資料)・独立検証ではない · CESA(リアルマネートレード対策ガイドライン本文)
タイムライン
- モデル
- claude-opus-5
- 日時
- 09/14/2026, 01:30
- 本文文字数
- 1,824
- 出典
- 採用した出典 5 件
- モデル
- ChatGPT(ウェブで出典を照合)
- 日時
- 10/07/2026, 01:00
- 判定
- 要修正
改訂履歴を表示(5件)
| 09/14/2026, 09:00 | 初版執筆(claude-opus-5) | 作成 |
| 09/19/2026 | FAQ の出典欠落を項目ごとの実際の根拠で補った。本文・数値は変更していない。 | 更新 |
| 09/21/2026 | 出典3件がすべてCESAのもので、業界団体一つに依っていた。逮捕や検挙は捜査機関が公表する事実なので増やせるはずだと考え、警察庁のサイバー警察局ページから実在するリンクをたどって「令和8年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」を開いた。PDFを本文に起こして数えたところ課金代行が1回、電子計算機使用詐欺が4回あり、課金代行に触れた検挙事例が載っていたので出典に加えた。ただし載っているのは代行を提供した側の1人で、本文が先に書いていた12人は依頼した側である。別の事案なので統合せず、立場が違うことを明記した上で並べて書いた。 | 更新 |
| 09/30/2026 | 状態を「進行中」から「参照」に変更した。このページはRMTと課金代行の法的な扱いを説明する解説であり、2026年9月9日の啓発サイト公開はきっかけにすぎず、継続中の出来事を追うものではないため。本文は変更していない。 | 更新 |
| 10/07/2026 | 独立した検証を反映。事例の関係についての断定を削除し、法的な一般論を出典の範囲に限定した。 | 更新 |
訂正履歴
| 10/07/2026 | 警察庁資料の事例と啓発サイトの12人の検挙について「同じ事案ではない」「別の機関の資料に載った独立した二つの検挙」と書いていたが、啓発サイトは12人の検挙を2024年8月の32歳男性の事件に関連するものとしており、警察庁資料の事例(令和6年6月逮捕の32歳の男)と同じ事件かどうかは二つの資料からは判断できないため、その判断を削除した。「RMTを直接禁じる法律はない」は法令による確認がないため削除し、題名の「逮捕される理由」も、掲載事例では別の違反が検挙の対象になっているという範囲に改めた。「課金代行も育成代行も利用規約違反」は啓発サイトの説明として明記した。警察庁のPDFは2026年10月6日に取得し、引用部分を原文と照合した。 | 反映済み |
よくある質問
RMTの関連で逮捕者が出るのはなぜですか。
啓発サイトに掲載された検挙事例の罪名は、RMT自体ではなく商標法違反、電子計算機使用詐欺、不正アクセス禁止法違反、組織犯罪処罰法違反、犯罪収益移転防止法違反です。不正に入手したクレジットカード情報でチャージする、偽サイトでIDとパスワードを盗むといった手段の部分が検挙の対象になっています。[2]
課金代行はRMTではないから安全、というのは本当ですか。
いいえ。啓発サイトは「課金代行や育成代行は、RMT ではないから大丈夫」という言い方を「大きな間違い」としています。啓発サイトは、課金代行も育成代行も利用規約違反だと説明し、違法な行為が使われていた場合は代行を依頼したプレイヤーも逮捕されるかもしれないとしています。[1][2]
依頼した側も検挙された例はありますか。
あります。2024年6月から2025年7月にかけて、RMTサイトを通じて課金代行を依頼し安価にゲーム内通貨を入手した20〜60代の男女計12人が電子計算機使用詐欺で検挙されています。また不正にチャージされた依頼者のアカウントが、その後利用できなくなった事例も挙げられています。[2]
業界のガイドラインはすべてのゲームに適用されますか。
一律ではありません。ガイドラインの適用範囲は国内のスマートフォン、PC、タブレット、家庭用ゲーム機から提供されるネットワークゲームで、制定前に既にサービスが開始されているゲームについてはサービス提供会社の個別の判断によるとされています。[3]
公式リンク
出典
- [1] RMT啓発サイト「STOP!RMT!」公開のお知らせ 一次資料
- [2] STOP!RMT!(RMT啓発サイト) 一次資料
- [3] リアルマネートレード対策ガイドライン(PDF) 一次資料
- [4] 令和8年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について(PDF) 一次資料
- [5] 新着情報(啓発の取り組み) 一次資料