コアCPI・新コアコアCPI・コアコアCPI — 日本の物価で3つの「コア」関連指数は何が違うか(統計局資料での表記と2026年8月の数値)
本ページで比較する3つの関連指数は、総務省統計局の資料では生鮮食品を除く総合(「コア」と呼ばれる場合あり)、生鮮食品及びエネルギーを除く総合、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合と表記される。「新コアコア」は民間資料の表記。2026年8月は1.7%、1.9%、1.6%。
数字 — 2026年8月の全国CPI、3つの「コア」と総合
時点:2026年8月分(全国、2025年基準)。公表2026年9月18日(総務省統計局)。一次資料:e-Stat掲載の『2025年基準 消費者物価指数 全国 2026年(令和8年)8月分』(出典1)と、総務省統計局のQ&A・『しくみと見方』(出典2・3)。[1][2][3]
| 指標(総務省統計局資料での表記、全国、原数値) | 報道などでの呼び方 | ウエイト(1万分比) | 前期(2026年7月)前年同月比 | 今期(2026年8月)前年同月比 | 変化 | 8月の指数(2025年=100) | 根拠の種類 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総合 | (ヘッドライン) | 10,000 | 1.9% | 1.9% | 0.0(横ばい) | 102.2 | 公表値(変化は本ページの計算) |
| 生鮮食品を除く総合 | コアCPI(総務省も「コア」と呼ばれる場合があると説明) | 9,621 | 1.8% | 1.7% | ▲0.1ポイント | 102.0 | 公表値(変化は本ページの計算) |
| 生鮮食品及びエネルギーを除く総合 | 新コアコアCPI・コアコアCPI(呼び方は機関で異なる) | 8,872 | 1.9% | 1.9% | 0.0(横ばい) | 102.5 | 公表値(変化は本ページの計算) |
| 食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合 | (従来の)コアコアCPI | 6,609 | 1.4% | 1.6% | +0.2ポイント | 102.1 | 公表値(変化は本ページの計算) |
・本ページで比較する3つの関連指数は、統計局資料では「生鮮食品を除く総合」「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合」と表記される。 ・統計局は1つ目が「コア」と呼ばれる場合があるとし、「コアコア」にも言及するが特定の系列名として固定していない。「新コアコア」は本ページで確認した民間資料の表記。 ・2026年8月の前年同月比は1.7%、1.9%、1.6%(総合1.9%)。[1][3][5][6]
表の読み方:指数・前年同月比・ウエイトは総務省の公表値(原数値、小数第1位)。「変化」は7月と8月の前年同月比の差を本ページが計算した。表の報道などでの呼び方の列は出典5~7の民間資料による表記で、総務省の名称ではない。[1]
用語:生鮮食品は生鮮魚介、生鮮野菜及び生鮮果物。エネルギーは電気代、都市ガス代、プロパンガス、灯油及びガソリン。前年同月比は1年前の同じ月の指数との比較。[2][3]
総務省の定義 — 何を除いた指数か
| 指標 | 総合から除く品目 | 除かれるウエイト(本ページの計算) |
|---|---|---|
| 生鮮食品を除く総合 | 生鮮食品(生鮮魚介、生鮮野菜及び生鮮果物) | 約3.8% |
| 生鮮食品及びエネルギーを除く総合 | 生鮮食品+エネルギー(電気代、都市ガス代、プロパンガス、灯油及びガソリン) | 約11.3% |
| 食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合 | 酒類以外の食料全体+エネルギー | 約33.9% |
総務省統計局のQ&A — 「消費者物価の基調をみるために、「生鮮食品を除く総合」指数や「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」指数が用いられることがあります。」「「生鮮食品」は天候要因で値動きが激しいこと、「エネルギー」(ガソリン、電気代等)は海外要因で変動する原油価格の影響を直接受けることから、これらの一時的な要因や外部要因を除くことが消費者物価の基調を把握する上で有用とされています。」「このほか、アメリカ等諸外国で重視されている指標と同様のものとして「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合」指数が用いられることがあります。」[2]
『しくみと見方』 — 「なお、「生鮮食品を除く総合」指数は「コア」指数と呼ばれる場合があります。」「また、このほかにも、「コアコア」指数と言われている指標などがありますが、生鮮食品のほかにエネルギーなどを除く様々な指標に対して様々な名称が用いられているようですので、それらの指標を利用する際は、定義等を御確認ください。」[3]
呼び方の混乱 — 「コアコア」と「新コアコア」
野村證券の証券用語解説 — 「CPIとして全体を示す総合指数と値動きが激しい生鮮食品を除く総合指数(コアCPI)、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数(従来のコアコアCPI)に、当指数(新コアコアCPI)が加わった。」[5]
大和総研のレポートの注記 — 「(注2)コアCPIは生鮮食品を除く総合、新コアコアCPIは生鮮食品及びエネルギーを除く総合。」[6]
一方、ニッセイ基礎研究所のレポートは「生鮮食品及びエネルギーを除く総合(コアコアCPI)は前年比3.0%(10月:同3.1%)」と書き、同じ指数を「新」なしの「コアコアCPI」と呼んでいる。[7]
このため「コアコアCPI」という言葉だけでは、「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」と「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合」のどちらを指すか決まらない。統計局資料の表記で確認するのが確実である。[3]
対にして読む — 総合とコア、2つの「コアコア」、全国と東京都区部
総合とコア(生鮮食品を除く総合):8月は総合1.9%、生鮮食品を除く総合1.7%。総合は天候で動きやすい生鮮食品(8月は前年同月比6.0%)を含む。[1]
2つの「コアコア」:生鮮食品及びエネルギーを除く総合(ウエイト8872)は生鮮食品以外の食料を含み、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合(ウエイト6609)は酒類以外の食料をすべて除く。8月はそれぞれ1.9%と1.6%。前者が総合から除く食料は生鮮食品だけ、後者は酒類以外の食料全体を除くという、除く食料の範囲の違いが数字の差に表れている(本ページの読み)。[1]
全国と東京都区部:東京都区部の中旬速報値は「※全国結果に先立ち、先行指標として東京都区部(中旬時点)のみの結果を速報として公表するものです。」[4]
| 東京都区部(中旬速報値、原数値) | 2026年8月 前年同月比 | 2026年9月 前年同月比 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 総合 | 1.9% | 2.7% | +0.8ポイント |
| 生鮮食品を除く総合 | 1.8% | 2.7% | +0.9ポイント |
| 生鮮食品及びエネルギーを除く総合 | 2.0% | 3.0% | +1.0ポイント |
| 食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合 | 1.4% | 2.7% | +1.3ポイント |
本ページの読み
「コア」は統計局も「「コア」指数と呼ばれる場合があります」とする呼び方で、「コアコア」は統計局も言及するが特定の系列名として固定していない。「新コアコア」は本ページで確認した民間資料の表記で、確認した統計局資料2点には出てこない。同じ名前が別の指数を指すことがあるため、数字を引用・比較するときは「生鮮食品を除く」「生鮮食品及びエネルギーを除く」「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く」のどれかを統計局資料の表記で確かめる必要がある。[1][3][5][6][7]
確認済みの事実
各事実に根拠の種類を表示このセクションの各事実には根拠の種類が表示されます——独立した情報源でのクロス検証、または一次資料単独での確認。
総務省統計局は、消費者物価の基調をみるために「生鮮食品を除く総合」指数や「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」指数が用いられることがあると説明している。生鮮食品は天候要因で値動きが激しく、エネルギー(ガソリン、電気代等)は海外要因で変動する原油価格の影響を直接受けるためとしている。[2] 1 源 · 一次資料
総務省統計局は、アメリカ等諸外国で重視されている指標と同様のものとして「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合」指数が用いられることがあるとしている。[2] 1 源 · 一次資料
総務省統計局は「生鮮食品を除く総合」指数が「コア」指数と呼ばれる場合があるとし、「コアコア」指数と言われている指標なども含め、様々な指標に様々な名称が用いられているようなので、利用する際は定義等を確認するよう求めている。[3] 1 源 · 一次資料
2026年8月の全国CPI(2025年=100、原数値)の前年同月比は、総合1.9%(指数102.2)、生鮮食品を除く総合1.7%(102.0)、生鮮食品及びエネルギーを除く総合1.9%(102.5)、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合1.6%(102.1)。2026年7月はそれぞれ1.9%、1.8%、1.9%、1.4%。[1] 1 源 · 一次資料
各指数のウエイト(1万分比)は、総合10000、生鮮食品を除く総合9621、生鮮食品及びエネルギーを除く総合8872、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合6609。エネルギーは電気代、都市ガス代、プロパンガス、灯油及びガソリンで、ウエイトは749。[1] 1 源 · 一次資料
2026年8月の季節調整値の前月比は、総合が前月と同水準、生鮮食品を除く総合0.1%上昇、生鮮食品及びエネルギーを除く総合0.3%上昇。結果の概要には「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合」の季節調整値は掲載されていない。[1] 1 源 · 一次資料
東京都区部の中旬速報値は、全国結果に先立ち先行指標として公表される。2026年9月分(10月2日公表)の前年同月比は、総合2.7%、生鮮食品を除く総合2.7%、生鮮食品及びエネルギーを除く総合3.0%、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合2.7%。[4] 1 源 · 一次資料
総務省統計局の公表予定では、全国9月分は2026年10月23日(金)、東京都区部10月分(中旬速報値)は10月30日(金)に公表される。全国8月分は9月18日、東京都区部9月分は10月2日に公表された。[1][4] 1 源 · 一次資料
野村證券の証券用語解説と大和総研のレポートは、「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」を「新コアコアCPI」と呼んでいる。野村證券の用語解説は「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合」を「従来のコアコアCPI」としている。[5][6] クロス 2 源 · 独立
主張・解釈
事実に数えない記述 — 種類を項目ごとに表示ここからはクロス検証されていない主張・推測の領域です。
ニッセイ基礎研究所のレポートは「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」を「コアコアCPI」と書いており、「新」を付けない。同じ指数でも機関によって呼び方が異なる。[7] このページの計算・解釈 · 本ページの読み(出典7の表記から)
「新コアコア」は総務省統計局の資料(本ページで参照したQ&Aと『しくみと見方』)には出てこない呼び方で、民間の解説・レポートで使われている。総務省自身は「コアコア」についても名称が様々なので定義を確認するよう求めている。[2][3][5] このページの計算・解釈 · 本ページの読み
総合から除かれるウエイトは、生鮮食品を除く総合が約3.8%、生鮮食品及びエネルギーを除く総合が約11.3%、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合が約33.9%。生鮮食品を除く総合と生鮮食品及びエネルギーを除く総合のウエイト差749は、エネルギーのウエイトと一致する。[1] このページの計算・解釈 · 本ページの計算(ウエイトから)
7月から8月への前年同月比の変化は、総合0.0ポイント、生鮮食品を除く総合▲0.1ポイント、生鮮食品及びエネルギーを除く総合0.0ポイント、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合+0.2ポイント。[1] このページの計算・解釈 · 本ページの計算
2026年8月は、食料を含む3指数(総合1.9%、生鮮食品を除く総合1.7%、生鮮食品及びエネルギーを除く総合1.9%)に比べ、食料(酒類を除く)とエネルギーを除いた指数が1.6%と低い。食料の前年同月比は3.1%で、総合の前年同月比1.9%に対する食料の寄与度は0.87ポイントと公表されている。[1] このページの計算・解釈 · 本ページの読み
タイムライン
確認できなかったこと
このページが確かめようとして確かめられなかった事柄である。空白は推測で埋めない。- 「新コアコア」という呼び方が使われ始めた時期と出所
- 「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合」の季節調整値(2026年8月)
- モデル
- claude-opus-5
- 日時
- 10/09/2026, 21:00
- 本文文字数
- 2,877
- 出典
- 採用した出典 7 件
- モデル
- ChatGPT(ウェブで出典を照合)
- 日時
- 10/09/2026, 21:00
- 判定
- 要修正
改訂履歴を表示(2件)
| 10/09/2026, 09:00 | 初版執筆(claude-opus-5) | 作成 |
| 10/09/2026 | 初版。総務省統計局の全国CPI 2026年8月分・東京都区部9月分(中旬速報値)の結果の概要、Q&A、『しくみと見方』と、民間3機関の資料をもとに作成した。除かれるウエイトと前年同月比の変化は本ページの計算。 | 更新 |
よくある質問
コアCPIとは何ですか。2026年8月はいくつですか。
総務省の「生鮮食品を除く総合」指数のことで、2026年8月(全国)の前年同月比は1.7%です。総務省も「コア」指数と呼ばれる場合があると説明しています。[1][3]
コアコアCPIとは何ですか。
機関によって指す指数が違います。「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合」(2026年8月1.6%)を指す場合と、「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」(同1.9%)を指す場合があります。[1][5][7]
全国CPIはいつ公表されますか。
全国9月分は2026年10月23日(金)に公表予定です。8月分は9月18日に公表されました。[1]
東京都区部のCPIとはどういう関係ですか。
東京都区部の中旬速報値は全国結果に先立つ先行指標です。9月分は10月2日に公表され、生鮮食品を除く総合は2.7%でした。10月分は10月30日(金)の予定です。[1][4]
エネルギーには何が含まれますか。
電気代、都市ガス代、プロパンガス、灯油及びガソリンで、ウエイトは1万分の749です。[1]