全国学力・学習状況調査の読み方 — 平均正答率と平均正答数の丸め、中学校英語のIRTスコアと4技能・3技能、過年度比較の注意と訂正の範囲(令和8年度の数値つき)
令和8年度全国学力・学習状況調査の平均正答率(全国・国公私)は小学校国語61.1%、算数56.6%、中学校国語64.2%、数学57.4%。中学校英語の全国平均として掲げる499(4技能)・502(3技能)は、正答率ではなく500を基準とするIRTスコア。資料は過年度の結果と単純に比較することは適当ではないとしている。
数字 — 令和8年度
対象:小学校第6学年と中学校第3学年の全児童生徒(悉皆方式)。実施期間:令和8年4月20日~5月29日。資料:実施概況(小学校・中学校、国立教育政策研究所)。[2][3][7]
| 令和8年度(全国・国公私、実施概況の値) | 平均正答数 | 平均正答率 |
|---|---|---|
| 小学校 国語 | 7.9/13問 | 61.1% |
| 小学校 算数 | 9.1/16問 | 56.6% |
| 中学校 国語 | 9.6/15問 | 64.2% |
| 中学校 数学 | 9.2/16問 | 57.4% |
全国の値は国公私立の合計。A表(小学校は4月23日に実施)の学校の実施率は、公立99.7%に対し私立47.6%、中学校のA表では私立25.9%で、私立学校は参加した学校の値である。[2][3]
平均正答数と平均正答率
平均正答数は小数第1位までの表示で、表示された平均正答数を問題数で割っても平均正答率とは一致しない場合がある。小学校国語は7.9÷13×100=60.76…%で、資料の61.1%と一致しないが、表示を小数第1位に四捨五入した値とみなした場合の7.85問以上7.95問未満から計算した60.38…%以上、61.15…%未満の範囲には入る(本ページの計算)。[2]
中学校英語はIRTスコア
| 中学校英語(実施概況(中学校)の値) | 平均IRTスコア | IRTバンドのスコア区切り |
|---|---|---|
| 英語4技能 | 499 | ~341/342~448/449~556/557~663/664~ |
| 英語3技能(参考) | 502 | ~329/330~443/444~558/559~673/674~ |
4技能の全国値は、話すことの当日実施校(46,645人分)のデータに基づいて算出され、各学校には聞くこと・読むこと・書くこと(876,529人分)の3技能を統合したIRTスコアが返却される。[1]
学校に返却される帳票では、各公開問題について、その学校で実際にその問題が出題された生徒の正答率も示される。全国平均として掲げる499・502は正答率ではなくIRTスコアである。[4]
資料は、「平均IRTスコアは、算出された各生徒のスコアを足し合わせて平均をとったものであるため、500 に一致するとは限りません。」としている。また、「IRTバンドは、各生徒に対して出題された問題の正誤状況に基づき総合的に推定されるもので、学習評価で用いる評定とは異なります。」としている。[4]
IRTバンドを設定した想定の割合は、結果公表①のポイントでは3が約40%、2・4が約23%、1・5が約7%、IRTを用いた結果返却の資料では3が約38%、2・4が約24%、1・5が約7%と示され、想定割合の近似値の記載が資料間で異なる。差の理由は参照資料からは確認できない。実際の令和8年度の4技能の割合は、バンド3が36.2%。[1][4]
過年度との比較
資料は、「各年度の問題の難易度を厳密に調整する設計とはしておらず、年度によって出題内容も異なることから、過年度の結果と単純に比較することは適当ではないことに留意が必要。」としている。[1]
IRTを用いた結果返却の資料は、中学校英語について、2回目以降も令和8年度調査と同じIRT尺度を用いる予定としている。[4]
訂正の範囲
結果公表①資料の訂正は、実施概況(中学校)P2の中学校数学の層分布(C層、D層の区切り及び割合)と、結果公表①のポイントP3の中学校数学の層分布(正答数の区切り)が対象。資料は、「なお、他の教科及び各学校・教育委員会等へ提供の帳票に訂正はございません。」としている。平均正答率の訂正は含まれていない。[5]
本ページが取得した実施概況(中学校)では、中学校数学の層分布はD層0~5問、C層6~9問、B層10~12問、A層13~16問で、割合は24.9%、24.3%、21.0%、29.7%。[3]
公表の段階
結果は、全国平均(令和8年7月16日)、全国データに基づく分析結果(8月3日)、都道府県・指定都市別データに基づく分析結果(9月30日)の3段階で公表された。[6][7]
7月の結果公表①のポイントは3段階目を9月以降(秋頃目途)としており、その後の文部科学省のページでは9月30日に公表したとされている。[1][7]
本ページの読み
この調査の数字は、正答率かIRTスコアか、英語は4技能か3技能か、全国(国公私)か公立か、どの段階の公表資料かで読み方が変わる。数字を引くときはこれらを添えて読み、過年度との単純な比較は避けるのがよいと本ページは読む。[1][2][3][4]
次の公表
令和8年度の3段階の公表は終わっている。令和9年度調査の結果の公表日は、本ページが参照した資料には示されていない。[6][7]
確認済みの事実
各事実に根拠の種類を表示このセクションの各事実には根拠の種類が表示されます——独立した情報源でのクロス検証、または一次資料単独での確認。
令和8年度の調査は小学校第6学年及び中学校第3学年の全児童生徒を対象とした悉皆方式で、実施期間は令和8年4月20日~5月29日。全国(国公私)の平均正答数(正答率)は、小学校国語7.9/13問(61.1%)、算数9.1/16問(56.6%)、中学校国語9.6/15問(64.2%)、数学9.2/16問(57.4%)。[1][2][3][7] 1 源 · 一次資料
中学校英語は、IRT(項目反応理論)に基づき500を基準に算出したIRTスコアで結果を表示する。平均IRTスコアは英語4技能499、英語3技能502。4技能の全国値は、話すことの当日実施校(46,645人分)のデータに基づいて算出し、各学校には聞くこと・読むこと・書くこと(876,529人分)の3技能を統合したIRTスコアを返却するとされる。[1][3] 1 源 · 一次資料
平均IRTスコアは各生徒のスコアを足し合わせて平均をとったもので、500に一致するとは限らないとされる。IRTバンドは各生徒に出題された問題の正誤状況に基づき総合的に推定されるもので、学習評価で用いる評定とは異なるとされる。英語4技能のIRTバンドの割合は、バンド1から順に6.4%、27.1%、36.2%、24.7%、5.7%。[3][4] 1 源 · 一次資料
結果公表①のポイントは、IRTバンドを理想的な正規分布となった場合にバンド3が約40%、バンド2及び4が約23%、バンド1及び5が約7%となるように設定したとし、IRTを用いた結果返却の資料は、理想的な正規分布となった場合に3が約38%、2・4が約24%、1・5が約7%となるとしている。[1][4] 1 源 · 一次資料
結果公表①資料の訂正では、実施概況(中学校)P2の中学校数学の層分布についてC層、D層の区切り及び割合を、結果公表①のポイントP3の中学校数学の層分布について正答数の区切りを訂正し、他の教科及び各学校・教育委員会等へ提供の帳票に訂正はないとされる。[5] 1 源 · 一次資料
国による結果公表は3段階で、正答率・IRTバンド分布などの全国平均は令和8年7月16日、全国データに基づく分析結果は8月3日、都道府県・指定都市別データに基づく分析結果は9月30日に公表された。7月の結果公表①のポイントは、3段階目を9月以降(秋頃目途)としていた。[1][6][7] 1 源 · 一次資料
主張・解釈
事実に数えない記述 — 種類を項目ごとに表示ここからはクロス検証されていない主張・推測の領域です。
平均正答数を小数第1位に四捨五入した表示とみなすと、7.9問は7.85問以上7.95問未満となる。小学校国語は(7.85÷13)×100=60.38…%以上、(7.95÷13)×100=61.15…%未満の範囲となり、61.1%はこの範囲に入る。表示された7.9÷13×100=60.76…%は平均正答率の61.1%と一致しない。中学校国語も9.6÷15×100=64.0%で64.2%と一致しないが、丸めの範囲には入る。[2][3] このページの計算・解釈 · 本ページの計算
英語4技能のIRTバンドの割合について、小数第1位で表示された割合の合計は6.4+27.1+36.2+24.7+5.7=100.1%となる。[3] このページの計算・解釈 · 本ページの計算
IRTバンドを設定した想定の割合は、結果公表①のポイントでは3が約40%、2・4が約23%、IRTを用いた結果返却の資料では3が約38%、2・4が約24%で、想定割合の近似値の記載が資料間で異なる。差の理由は参照資料からは確認できない。[1][4] このページの計算・解釈 · 本ページの計算
平均正答率は平均正答数の割り算から再計算せず、資料の正答率の値をそのまま引くのがよいと本ページは読む。小学校算数と国語の平均正答率の差は61.1−56.6=4.5ポイントで、教科で問題数も問題も違うため、学力の差として読まないのがよいと本ページは読む。[2][3] このページの計算・解釈 · 本ページの読み
中学校英語の全国平均として掲げる499(4技能)・502(3技能)は正答率ではなく500を基準とするIRTスコアで、学校に返却されるのは3技能のスコアである。英語の数字を引くときは、4技能か3技能かとIRTスコアであることを添えて読むのがよいと本ページは読む。[1][3][4] このページの計算・解釈 · 本ページの読み
資料は過年度の結果と単純に比較することは適当ではないとしている。前年度の平均正答率との差を学力の変化として読まないのがよいと本ページは読む。[1] このページの計算・解釈 · 本ページの読み
タイムライン
確認できなかったこと
このページが確かめようとして確かめられなかった事柄である。空白は推測で埋めない。- 令和9年度調査の結果の公表日
- IRTバンドの想定割合が二つの資料で異なる理由
- モデル
- claude-opus-5
- 日時
- 11/01/2026, 00:29
- 本文文字数
- 1,883
- 出典
- 採用した出典 7 件
- モデル
- ChatGPT(ウェブで出典を照合)
- 日時
- 11/01/2026, 00:38
- 判定
- 要修正
改訂履歴を表示(3件)
| 11/01/2026, 09:00 | 初版執筆(claude-opus-5) | 作成 |
| 11/01/2026 | 初版。令和8年度全国学力・学習状況調査の結果公表①のポイント、実施概況(小学校・中学校)、中学校英語のIRTの資料、結果公表①資料の訂正、国立教育政策研究所と文部科学省の掲載ページをもとに作成した。丸めの範囲、割合の和、資料間の記述の照合は本ページの計算。 | 更新 |
| 11/01/2026 | 検収を受けて修正。IRTバンドの想定割合の違いを、近似値の記載が資料間で異なり理由は確認できないと改めた。割合の合計は小数第1位の表示値の合計であると限定した。丸めの範囲を以上・未満で示した。499・502を中学校英語の全国平均として掲げるIRTスコアと限定し、学校向け帳票には公開問題ごとの正答率も示されることを加えた。 | 更新 |
よくある質問
中学校英語の499点は正答率ですか。
中学校英語の全国平均として掲げる499(4技能)・502(3技能)は、正答率ではなく500を基準とするIRTスコアです。なお、学校に返却される帳票では、各公開問題について、その学校で実際にその問題が出題された生徒の正答率も示されます。[1][3][4]
去年より上がったか下がったか比べられますか。
資料は、各年度の問題の難易度を厳密に調整する設計ではなく出題内容も異なるため、過年度の結果と単純に比較することは適当ではないとしています。[1]
公表後に訂正はありましたか。
結果公表①資料のうち、中学校数学の層分布の区切りと割合が訂正されました。他の教科及び各学校・教育委員会等へ提供の帳票に訂正はないとされています。[5]
公式リンク
出典
- [1] 令和8年度全国学力・学習状況調査の結果公表①のポイント 一次資料
- [2] 令和8年度全国学力・学習状況調査 小学校調査 実施概況 全国 一次資料
- [3] 令和8年度全国学力・学習状況調査 中学校調査 実施概況 全国 一次資料
- [4] 全国学力・学習状況調査「中学校英語」IRTを用いた結果返却について 一次資料
- [5] 令和8年度全国学力・学習状況調査 結果公表①資料の訂正について 一次資料
- [6] 令和8年度 全国学力・学習状況調査 報告書・調査結果資料(掲載ページ) 一次資料
- [7] 令和8年度全国学力・学習状況調査の報告書・集計結果について 一次資料