市町村普通会計決算の概要の読み方 — 速報と確定の対象団体の違い、前年度比較に使われる値、実質収支と経常収支比率の加重平均(令和7年度速報・令和6年度確定の数値つき)
総務省が令和8年9月29日に公表した令和7年度市町村普通会計決算の概要(速報)で、歳入総額は74兆4,842億円、経常収支比率は93.3%。速報は市町村・特別区1,741団体の概数で、令和6年度の確定(一部事務組合・広域連合を含む2,983団体の純計、歳入総額72兆1,360億円)とは対象団体が異なり、確定値は純計として示される。
数字 — 令和7年度速報と令和6年度
資料:令和7年度市町村普通会計決算の概要(速報、令和8年9月29日)、令和6年度の同概要(速報、令和7年9月30日)と同概要(確定、令和7年11月28日、いずれも総務省)。[1][3][4]
| 区分 | 令和7年度(令和7年度速報の資料の値) | 令和6年度(同じ資料の前年度欄) | 令和6年度(令和6年度速報の資料の値) | 令和6年度(令和6年度確定の資料の値) |
|---|---|---|---|---|
| 歳入総額(速報は1,741団体、確定は2,983団体の純計) | 74兆4,842億円 | 71兆3,999億円 | 71兆3,998億円 | 72兆1,360億円 |
| 歳出総額(速報は1,741団体、確定は2,983団体の純計) | 72兆564億円 | 69兆1,092億円 | 69兆1,091億円 | 69兆7,398億円 |
| 実質収支(速報は1,741団体、確定は2,983団体の純計) | 1兆7,798億円 | 1兆7,389億円 | 1兆7,387億円 | 1兆8,326億円 |
| 実質単年度収支(速報は1,741団体、確定は2,983団体の純計) | 71億円 | ▲1,841億円 | ▲1,843億円 | ▲2,032億円 |
| 地方債現在高(速報は1,741団体、確定は2,983団体の純計) | 52兆8,896億円 | 53兆2,132億円 | 53兆2,133億円 | 54兆3,398億円 |
| 経常収支比率(加重平均、特別区を除く) | 93.3% | 93.8% | 93.8% | 93.8% |
| 実質公債費比率(加重平均、特別区を含む) | 5.5% | 5.6% | 5.6% | 5.6% |
金額と地方債現在高の行の対象は、速報が市町村・特別区の1,741団体、確定が一部事務組合・広域連合を含む2,983団体の純計。比率の行は加重平均で、経常収支比率は特別区を除き、実質公債費比率は特別区を含む。[1][4]
速報と確定の対象団体
速報は、8月末現在の集計状況を市町村・特別区の計1,741団体について取りまとめたもの。資料は、「数値は概数であり、今後変動する場合があります。」としている。また、「なお、一部事務組合及び広域連合は含んでいません。」としている。[1]
確定は、一部事務組合1,129団体と広域連合113団体を含む計2,983団体の普通会計の純計決算額。令和6年度は、速報で全ての団体の実質収支が黒字とされたが、確定では実質収支が赤字の団体が一部事務組合において1団体とされた。[4]
令和6年度の歳入総額は、速報系列の値(71兆3,999億円・71兆3,998億円)と確定の純計(72兆1,360億円)で差がある。対象団体が異なり、確定値は純計として示される。差の内訳はこの比較だけでは分からない。[1][3][4]
実質収支と実質単年度収支
実質収支は歳入歳出差引額から翌年度に繰り越すべき財源を控除した額、実質単年度収支は単年度収支に財政調整基金への積立額と地方債の繰上償還額を加え、財政調整基金の取崩し額を差し引いた額。資料は、「実質収支が黒字であっても、実質単年度収支が赤字であれば、前年度までの黒字により当該年度が黒字となっていることを示している。」としている。令和7年度の速報では、実質収支1兆7,798億円、実質単年度収支71億円の黒字。[1]
比率は加重平均
資料は、「経常収支比率及び実質公債費比率は加重平均である。財政力指数は単純平均である。」としている。経常収支比率と財政力指数は特別区を除き、実質公債費比率は特別区を含む。令和7年度の速報で、経常収支比率は93.3%(0.5ポイント低下)、実質公債費比率は5.5%(0.1ポイント低下)。[1]
経常収支比率の分母は、経常一般財源(地方税+普通交付税等)に減収補塡債特例分と臨時財政対策債を加えたもの。実質公債費比率が18%以上の団体は原則として地方債の発行に総務大臣等の許可が必要で、令和7年度の速報では1団体。[1]
資料内の記載の違い
令和7年度の速報で、地方債現在高の減少額について、別紙の本文は「地方債現在高は前年度と比べて3,226億円減(0.6%減)の52兆8,896億円、債務負担行為額は1兆7,186億円増(11.8%増)の16兆2,498億円、積立金現在高は5,450億円増(3.0%増)の18兆8,292億円となった。」としている。一方、概要と表では3,236億円減と記載されており、資料内の記載が異なる。表の値(53兆2,132億円と52兆8,896億円)の差は3,236億円(本ページの計算)。[1]
本ページの読み
市町村の決算の数字は、速報か確定か、対象が市町村・特別区だけか一部事務組合・広域連合を含むか、比率が加重平均か単純平均かで読み方が変わる。数字を引くときはこれらを添えて読むのがよいと本ページは読む。[1][3][4]
次の公表
令和7年度の確定の公表予定日は、参照した4資料からは確認できなかった。令和6年度は、速報が令和7年9月30日、確定が同年11月28日に公表された。[1][2]
確認済みの事実
各事実に根拠の種類を表示このセクションの各事実には根拠の種類が表示されます——独立した情報源でのクロス検証、または一次資料単独での確認。
令和8年9月29日公表の令和7年度市町村普通会計決算の概要(速報)は、市町村1,718団体と特別区23団体の計1,741団体を対象に、令和8年8月末現在の集計状況を取りまとめたもので、数値は概数であり今後変動する場合があり、一部事務組合及び広域連合は含んでいないとされる。[1][2] 1 源 · 一次資料
令和7年度の速報で、歳入総額は74兆4,842億円(前年度より4.3%増)、歳出総額は72兆564億円、実質収支は1兆7,798億円の黒字、実質単年度収支は71億円の黒字で、実質収支が赤字の団体は1団体。経常収支比率は93.3%で0.5ポイント低下、実質公債費比率は5.5%で0.1ポイント低下、財政力指数は0.48。地方債現在高は52兆8,896億円。[1] 1 源 · 一次資料
令和7年度の速報の前年度欄の令和6年度の値は、歳入総額71兆3,999億円、実質収支1兆7,389億円、地方債現在高53兆2,132億円。令和7年9月30日の令和6年度の速報では、それぞれ71兆3,998億円、1兆7,387億円、53兆2,133億円とされていた。[1][3] 1 源 · 一次資料
令和7年11月28日の令和6年度の確定は、市町村1,718団体、特別区23団体、一部事務組合1,129団体、広域連合113団体の計2,983団体の普通会計の純計決算額で、歳入総額72兆1,360億円、実質収支1兆8,326億円、地方債現在高54兆3,398億円。実質収支が赤字の団体は一部事務組合において1団体で、令和6年度の速報では全ての団体の実質収支が黒字とされていた。[3][4] 1 源 · 一次資料
経常収支比率は、人件費、扶助費、公債費のように毎年度経常的に支出される経費に充当された一般財源の額が、経常一般財源、減収補塡債特例分及び臨時財政対策債の合計額に占める割合。経常収支比率及び実質公債費比率は加重平均、財政力指数は単純平均で、経常収支比率及び財政力指数は特別区を除き、実質公債費比率は特別区を含む。実質公債費比率が18%以上の団体は原則として地方債の発行に総務大臣等の許可が必要で、令和7年度の速報では1団体。[1] 1 源 · 一次資料
令和7年度の速報で、地方債現在高の減少額は、概要と表では3,236億円、別紙の本文では3,226億円と記載されている。[1] 1 源 · 一次資料
主張・解釈
事実に数えない記述 — 種類を項目ごとに表示ここからはクロス検証されていない主張・推測の領域です。
令和7年度の速報の歳入総額の増加率は、(744,842÷713,999−1)×100=4.31…%(令和7年度/令和6年度、いずれも速報の対象1,741団体の値)で、資料の4.3%と一致する。地方債現在高の減少額は、表の値で532,132−528,896=3,236億円(同)で、別紙の本文の3,226億円とは資料内の記載が異なる。[1] このページの計算・解釈 · 本ページの計算
令和6年度の歳入総額は、令和7年度の速報の前年度欄(1,741団体)が71兆3,999億円、令和6年度の速報(1,741団体)が71兆3,998億円で1億円の差、令和6年度の確定(2,983団体の純計)が72兆1,360億円で、前年度欄との差は7,361億円。対象団体が異なり、確定値は純計として示される。差の内訳はこの比較だけでは分からない。[1][3][4] このページの計算・解釈 · 本ページの計算
歳入総額などの金額については、速報の前年度比較は同じ1,741団体の値どうしで行われている。令和7年度の速報の値を令和6年度の確定の値と直接比べると、集計対象の違いも差に含まれるため、比べる値がどの資料のどの範囲かを添えて読むのがよいと本ページは読む。[1][4] このページの計算・解釈 · 本ページの読み
実質収支が黒字でも、実質単年度収支が赤字なら前年度までの黒字によって当該年度が黒字になっていることを示すとされる。黒字か赤字かは二つの収支を並べて読むのがよいと本ページは読む。[1] このページの計算・解釈 · 本ページの読み
経常収支比率と実質公債費比率は加重平均で、個々の団体の値の単純な平均ではない。経常収支比率は特別区を除き、実質公債費比率は特別区を含む範囲の値として読むのがよいと本ページは読む。[1] このページの計算・解釈 · 本ページの読み
タイムライン
確認できなかったこと
このページが確かめようとして確かめられなかった事柄である。空白は推測で埋めない。- 令和7年度市町村普通会計決算の概要(確定)の公表日
- モデル
- claude-opus-5
- 日時
- 11/01/2026, 00:45
- 本文文字数
- 2,033
- 出典
- 採用した出典 4 件
- モデル
- ChatGPT(ウェブで出典を照合)
- 日時
- 11/01/2026, 01:21
- 判定
- 要修正
改訂履歴を表示(4件)
| 11/01/2026, 09:00 | 初版執筆(claude-opus-5) | 作成 |
| 11/01/2026 | 初版。総務省の令和6年度市町村普通会計決算の概要(速報)と同概要をもとに作成した。両資料の差と増加率の照合は本ページの計算。 | 更新 |
| 11/01/2026 | 検収を受けて改稿。令和8年9月29日公表の令和7年度市町村普通会計決算の概要(速報)と報道資料ページを出典に加え、最新の速報を中心に、令和7年度速報の前年度欄、令和6年度の速報と確定を対象団体を明示して並べた。差の説明を、集計対象・集計方法が異なり速報値の改定もあり得ること、各要因による額は分からないことに改めた。計算の入力値に年度と対象を付け、地方債現在高の減少額の資料内の記載の違いを記した。次の公表と不明点を更新した。出典PDFはハブに保存したテキストで引用と数値を再照合した。 | 更新 |
| 11/01/2026 | 検収を受けて修正。表の団体数の表示を金額・残高の行に限り、比率の行は行ごとの対象範囲を示した。速報の前年度比較の記述を金額に限定した。差の説明を、対象団体が異なり確定値は純計として示されること、差の内訳はこの比較だけでは分からないことに改めた。地方債現在高の減少額の記載の違いについて別紙本文の文を原文のまま引用した。不明点の理由を改めた。 | 更新 |
よくある質問
市町村の歳入総額はいくらですか。
令和7年度の速報(市町村・特別区1,741団体)で74兆4,842億円です。数値は概数で、今後変動する場合があるとされています。[1]
速報と確定で数字が違うのはなぜですか。
速報は市町村・特別区1,741団体の概数、確定は一部事務組合・広域連合を含む2,983団体の純計で、対象団体が異なり、確定値は純計として示されます。差の内訳はこの比較だけでは分かりません。[1][4]
経常収支比率は何%ですか。
令和7年度の速報で93.3%(加重平均、特別区を除く)で、前年度より0.5ポイント低下しました。[1]
公式リンク
出典
- [1] 令和7年度市町村普通会計決算の概要(速報) 一次資料
- [2] 令和7年度市町村普通会計決算の概要(速報)(報道資料ページ) 一次資料
- [3] 令和6年度市町村普通会計決算の概要(速報) 一次資料
- [4] 令和6年度市町村普通会計決算の概要 一次資料